「タイに移住したいけど、住まいはどうしよう…」
そんな悩みを抱えている方、少なくないのではないでしょうか。
実は私も3年前、全く同じ悩みを抱えていました。
福岡の地方銀行を辞めてタイに移住を決意したものの、住まいの選択には本当に頭を悩ませたんです。
タイでの住まい選びについて調べていく中で、「タイに住むならコンドミニアムがおすすめ!アパートとの違いや特徴を紹介」という記事を参考にしながら、自分なりの答えを見つけていきました。
今回は、実際にチェンマイで暮らす私の経験を元に、コンドミニアムの購入と賃貸、それぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
特に、20代後半から30代前半の方々に向けて、等身大の視点でアドバイスできればと思います。
タイのコンドミニアム市場を知ろう
外国人にも優しいタイの不動産事情
「えっ、外国人でも物件って買えるの?」
これは、私がよく聞かれる質問の一つです。
実は、タイは東南アジアの中でも外国人に対して比較的寛容な不動産制度を持っている国なんです。
特にコンドミニアムに関しては、一定の条件さえ満たせば、外国人でも自由に購入することができます。
ただし、物件全体の所有権の49%までという制限があるため、人気物件の場合は外国人枠が埋まってしまっていることもあります。
購入と賃貸の基本的な違い
タイでのコンドミニアムの購入と賃貸には、日本とは少し異なる特徴があります。
以下の表で、主な違いをまとめてみました:
項目 | 購入 | 賃貸 |
---|---|---|
初期費用 | 物件価格の20-30%の頭金が必要 | 1-2ヶ月分の家賃保証金 |
契約期間 | 永続的な所有権 | 通常6ヶ月〜1年の契約 |
維持費 | 管理費、修繕積立金が必要 | 家賃に含まれることが多い |
売却・解約 | 市場価値に応じて売却可能 | 契約期間満了時に更新or退去 |
若者に人気のエリアとその魅力
チェンマイの場合、特にニマンヘミン通り周辺が若いデジタルノマドに人気です。
私も最初はこのエリアに住んでいましたが、その理由は明確でした。
おしゃれなカフェが立ち並び、コワーキングスペースも充実。
夜には地元の若者たちで賑わうバーやレストランもあり、週末の過ごし方に困ることはありません。
特に、Maya Shopping Center周辺は、以下の理由で人気が高いんです:
- 充実した公共交通機関へのアクセス
- 24時間営業のスーパーやコンビニの存在
- 多様な価格帯のレストランの集積
- 安定したインターネット環境
購入のメリットとデメリット
長期的な資産形成としての購入
「家賃を払い続けるくらいなら、その分を頭金に回して購入した方が得じゃない?」
こんな風に考える方も多いと思います。
実際、私も最初はそう考えていました。
タイの不動産市場は、特に都市部において年々上昇傾向にあります。
2018年に私が見ていた物件は、わずか2年で約15%の価値上昇を記録しました。
ただし、これは地域や物件によって大きく異なります。
購入プロセスと必要な手続き
購入を検討する場合、以下のようなステップを踏む必要があります:
- 外国送金証明書(FET)の取得
- 物件の法的調査
- 契約書の作成と確認
- 所有権の移転登記
特に重要なのは、信頼できる法律事務所への相談です。
私の場合、英語対応可能な法律事務所を見つけるまでに、実は1ヶ月ほどかかりました。
注意点:法律や言語の壁をどう乗り越える?
タイでの不動産購入で最も大きな壁となるのが、言語と法律の問題です。
契約書はタイ語で作成されることが一般的で、英語版があったとしても、法的な効力を持つのはタイ語版となります。
私の場合、以下の対策を取りました:
- タイ語と英語に堪能な法律事務所を確保
- 不動産業者選びは口コミを重視
- 契約前に必ず専門家による確認を依頼
賃貸のメリットとデメリット
フレキシブルな生活を実現する賃貸
「実は最初の1年は賃貸で様子を見てみたんです」
これは、チェンマイで成功している多くのデジタルノマドから聞く言葉です。
私自身も、最初の1年は賃貸を選択しました。
その理由は、エリアや生活スタイルを実際に体験してから、長期的な決断をしたかったから。
賃貸ならば、3ヶ月もあれば街の雰囲気や自分の生活パターンが掴めます。
特に、チェンマイの場合、季節によって街の様子が大きく変わることも。
例えば、11月から2月のハイシーズンは観光客で賑わい、3月から4月は暑季で街は比較的静かになります。
初期費用や契約期間の柔軟性
賃貸の最大の魅力は、やはり初期費用の低さと契約期間の柔軟性でしょう。
私の経験では、以下のような初期費用が一般的でした:
- 家賃1ヶ月分の保証金
- 1ヶ月分の前家賃
- 仲介手数料(家賃の半月分程度)
例えば、月額15,000バーツ(約52,500円)のコンドミニアムであれば、初期費用は約37,500バーツ(約131,250円)程度。
これは購入時の頭金と比べると、かなり手頃な金額と言えます。
賃貸物件の探し方:オススメのアプリとサイト
タイでの賃貸物件探しは、実は日本より便利かもしれません。
主要なアプリやウェブサイトの多くが英語対応しているんです。
私がよく使用していたのは:
- Hipflat
- DD Property
- Renthub
特にDD Propertyは、写真が豊富で物件の様子がよく分かります。
また、価格の履歴も確認できるため、適正な家賃交渉の参考にもなりました。
僕が見つけた!コンドミニアム選びのコツ
内見でチェックすべきポイント
実際に物件を見る際は、細かいポイントまでチェックすることをお勧めします。
私が特に注目したポイントはこちら:
- エアコンの稼働音と冷却効果
- 水圧とお湯の出具合
- WiFiの接続状態(速度テストまで実施)
- 収納スペースの使い勝手
- 窓からの日差しの強さ
- 近隣からの生活音
実は、タイの場合、内見時に「今すぐ決めないと他の人に取られてしまう」と急かされることもあります。
でも、焦って決める必要はありません。
私の場合、「明日また来ます」と伝えて、あえて夜間や早朝にその物件の周辺を歩いてみました。
周辺環境を楽しむ:カフェ巡りとバイクツーリングスポット
物件選びで意外と重要なのが、周辺の楽しみスポットの存在です。
私の場合、週末のバイクツーリングが趣味なので、バイク置き場の有無と、観光スポットへのアクセスの良さを重視しました。
チェンマイ郊外には素敵なライディングスポットが多く、休日はよくドイステープ寺院方面までツーリングに出かけます。
また、リモートワークする方には、近くに良いカフェがあるかどうかも重要なポイント。
私のお気に入りは、ニマンヘミン通りのGraph Cafe。
静かな環境とスタイリッシュな内装、そして安定したWiFiが魅力です。
デジタルノマドに最適な設備とは?
リモートワーカーにとって、コンドミニアムの設備は仕事の効率に直結します。
特に重要なのが:
- 安定した高速インターネット環境
- 停電時のバックアップ電源
- 快適な作業スペース
- 24時間利用可能な共用施設
私の場合、自室での作業に加えて、建物内のコワーキングスペースも活用しています。
気分転換になりますし、他の入居者とのネットワーキングにも良い機会になっています。
あなたに合った選択を見つける方法
ライフスタイルから考える購入or賃貸
結論から言うと、正解は人それぞれです。
以下のような方には賃貸をお勧めします:
- タイでの生活が初めての方
- 1年以内の滞在を予定している方
- 複数の都市での生活を検討している方
- 資金的な余裕がまだ少ない方
一方、以下の方は購入を検討しても良いかもしれません:
- 長期滞在(3年以上)を予定している方
- 安定した収入がある方
- 資産形成の一環として考えている方
- 特定のエリアへの定住を決めている方
コスト比較:実際にどれくらい違うの?
5年間の長期滞在を想定した場合の、購入と賃貸のコスト比較をしてみましょう。
項目 | 購入 | 賃貸 |
---|---|---|
初期費用 | 200万バーツ | 3万バーツ |
月々の費用 | 5,000バーツ(管理費等) | 15,000バーツ(家賃) |
5年間の総額 | 500万バーツ | 90万バーツ |
資産価値 | 物件価値が残る | なし |
ただし、これはあくまで一例です。
物件の場所や条件によって、実際の費用は大きく変動します。
他の移住者のリアルな声を参考にしよう
チェンマイには、多くの日本人移住者コミュニティがあります。
FacebookやLINEのグループで、実際の体験談を聞くことができます。
私自身、これらのコミュニティで多くの情報を得ました。
特に参考になったのは:
- 実際の維持費の話
- トラブル時の対処法
- おすすめの不動産業者情報
- エリアごとの住み心地の違い
まとめ
タイでのコンドミニアム選び、購入か賃貸か、その選択は簡単ではありません。
私の場合は、最初の1年は賃貸で様子を見て、その後好みのエリアに購入という選択をしました。
これから移住を考えている方へのアドバイスは:
- まずは短期の賃貸から始めてみる
- 実際に現地で生活してみる
- 焦らずじっくりと検討する
そして何より、「自分だけの」ライフスタイルを見つけることが大切です。
きっとそれが、あなたにとっての最適な選択につながるはずです。
タイには、あなたの新しい生活を応援してくれる環境が整っています。
ぜひ、一歩を踏み出してみませんか?
Last Updated on 2025年7月7日 by hotelv