さいたま市は埼玉県南東部の街で、人口約130万が暮らしている日本で9番目の規模を誇ります。
政令指定都市で県庁所在地でもありますから、埼玉県の顔であって全国的に見ても注目度が高いといえます。
位置的には関東の中央で山地や丘陵の土地はほぼなく、全体的に平坦な地形をしているのが特徴です。
その為、住宅開発を中心としたまちづくりが盛んに行われており、公共交通機関や交通インフラも充実していることで人の移動が多く経済活動が活発です。
また近隣に川口市や川越市、春日部市を始めとした自治体が隣接しているので、その点も有利に働いていると考えられます。
東京との距離は約20~35kmほどで衛星都市としての性格が強い
東京との距離は約20~35kmほどで衛星都市としての性格が強く、ベッドタウンに位置づけられることも少なくないです。
さいたま市から見ると東京は通勤通学先に捉えられることが多く、逆に都内からは東京郊外のようなイメージがあります。
公共交通機関にはJRや東武鉄道、埼玉高速鉄道や埼玉新都市交通と鉄道だけでも豊富で、大宮駅に至っては各種路線の中心となっています。
更に東北新幹線や上越新幹線も通っていますから、東北地方から群馬や新潟まで、長距離を結ぶ路線が人々の足として活躍します。
バスやタクシーも市内の各方面を結んでいますし、有料道路は東日本高速道路と首都高速道路、国道だけでも東京環状や中山道に岩槻街道、外環や国道463号と充実です。
国道463号は県内だけを通る唯一の国道で、越谷市から入間市まで越谷街道と日光御成街道、旧中山道や県庁通り、中山道と埼大通りまで内包する道路です。
さいたま市の歴史
さいたま市の歴史は旧石器時代にまでさかのぼり、この時代から人が定住していたと思われます。
その証拠に大宮台地や明花向の遺跡からは当時の遺物が出土しており、いくつもの時代を経てきた古い歴史の始まりが証明されています。
縄文時代に入ると温暖化の影響により海面上昇が起こったので、現在とは違った地形をしていたといえるでしょう。
弥生時代や古墳時代には水稲耕作が盛んに行われていたと見られ、各地に集落が形成されていきました。
一方、近代に進むと明治時代に大宮県が設置され、後に県庁が浦和宿に移転したのを機に、浦和県へと変更になりました。
その浦和県は岩槻県と忍県と合併したことで、現在の埼玉県が誕生しています。
1900年代には水害に見舞われ、大雨による河川の氾濫が問題視されるようになります。
これにより荒川では改修計画が策定されて、大規模な治水対策と河川改修工事が行われました。
現在のさいたま市は浦和市と大宮市、そして与野市が合併してできた市で2001年に誕生、2003年に政令指定都市になっています。
加えて2005年に岩槻市を編入して今のさいたま市の形ができあがりました。
つまり約130万もの人口は合併によるもので、かつては100万人を切っていたこともあります。
それもそのはず人口40万人を超える自治体が合併して誕生した市ですから、一気に人口が増えた形です。
サッカーの力の入れ具合は本格的
人口が多いので必然的に商業施設や学校も多く、スポーツ文化が盛んで本拠地としているチームや施設も数が充実しています。
中でもサッカーの力の入れ具合は本格的で、Jリーグの浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャの本拠地があることからも分かります。
FIFAワールドカップ開催の実績を持つ施設や、オリンピック競技にも使える施設が揃っているので、日本でトップクラスのチームが本拠地を置いているのも頷けます。
サッカー施設が多くて文化が盛んなのはやはり、浦和市を合併したことが大きいでしょう。
サッカーに次いで野球も盛り上がりを見せており、市内に県営と市営の野球場が4つあることから、野球は市民にとって身近なようです。
選抜高校野球や甲子園に出場した学校も少なくなく、社会人野球も大会優勝を果たした実績と強豪のイメージが強いです。
プロ野球も3チームが本拠地を置いていますから、市民にとって地元でプロの試合が見られるメリットがあります。
さいたま市には、さいたまスーパーアリーナを始めとして総合体育館や運動場、プールなどの施設が充実なので、イベントを楽しんだり体を動かせる機会が多いです。
他にも観光名所に公園や美術館と博物館、祭事や催事の開催と楽しい魅力が沢山ありますから、市民にも観光客にとっても楽しい街です。
治安は人口の多さと密度によって特別良いとはいえませんが、極端に悪いところもないのでまずまずです。
まとめ
それから駅の周辺には警察や消防、病院も点在していますから、万が一の場合にも安心感が得られます。
東京とは片道30分くらいなので、公共交通機関を使えば簡単に都心部に足を運べます。
自然環境との共存や調和も良好ですし、子育て世代にとって嬉しい助成制度が充実しているなど、見逃せないポイントが満載です。
家賃の安い地域も少なくないですから、生活コストの点でも住みやすい街だといえますし、観光の利用だけでなく転居を考えてみる価値も十分にあるでしょう。
参考リンク
・田村亮介 さいたま市
Last Updated on 2025年7月7日 by hotelv